東北縦断  前編

2008.09.23〜29

今年もこの時期がやってきた。
これまで名古屋、四国、山陽、九州と西日本は大体走ったので、今年は思い切って東北に挑戦。
九州に続き、未だかつて未踏の地・東北。その顛末や如何に。

計画

とりあえず伊丹空港から青森空港へ。
東北のガイドブックの最初のページに載っていた、龍泉洞というのが気になったので経由決定。
折角だから十和田湖&奥入瀬渓流も。
インターネットも便利になったもので、マップファンというサイトで正確な距離が判るので
一日100Kmを目安に、極力都市部で一泊できるようルートを選定。

理想ルート


1日目:青森空港→十和田湖→八戸(130Km)
2日目:八戸→岩泉(110Km)
3日目:岩泉→盛岡(82Km)
4日目:盛岡→一関(95Km)
5日目:一関→仙台(89Km)
6日目:山形か福島へ。任意

一日目が若干厳しいので、様子を見て短縮ルートで。
この距離なら、予定を大きく外れることは無いだろう。

便利なことに伊丹空港は東北の全空港に定期便が発着する唯一の空港らしいので
帰り道も安心。

0日目 22日 出発準備

まずは伊丹空港(8:15)→青森空港(9:45)を予約。
青森空港はあまり大きい空港じゃないらしく、一日たったの2便で早割り設定も無いけど
予め入手しておいた株主優待券で運賃は半額!
帰りも予約無しで早割りより安く帰れるので、大変便利。

あとは例年通りの装備を鞄に詰め込む。
輪行袋、修理用品、宿泊用の小物、レインコートにレインズボン、半袖シャツ
修理用品と雨具は今まで使ったこと無いけど、今年も使いたく無いものだ。
念のためバッグに防水加工を施し、準備完了。

このときはまだ、東北の厳しい気候を全く理解していなかった。

一日目 23日 恐怖の八甲田山

7:00 出発

昨晩はうっかり2時までゲームをしてしまい、やや睡眠不足ながら
自転車の分解時間も考え早めに出発。

荷物検査場で、同じく自転車を検査中の40代くらいのオッサンに話しかけられる。
オッサンはこれから沖縄を走るらしい。
「東北ですか。いいですね、丁度秋晴れで。」

無事搭乗し、いざ青森へ!

田んぼ

青森上空から見下ろした景色は、曇り空と一面の田園風景…
一抹の不安が襲い掛かる。

10:26 青森空港出発

青森空港

いきなり小雨だった!
なにが秋晴れだ、オッサン!

しかしギリギリ雨具無しでもいける程度だったので、そのまま強行。
現在の気温は21度。雨もありやや肌寒い。
やっぱり東北は涼しいな。

青森空港は山の上だったらしく、いきなり山道
とはいえ下り坂なので、楽なもの。
山を下りきったところで飛び込んできたものは…

田園

眼前に広がる田園風景!
右を見ても左を見ても、黄金色。

そしていよいよ振り出す雨!
流石に雨具が無いとマズい感じになってきたので、道端の屋根の下に飛び込んで換装。
とりあえず青森市街に逃げ込もう。




11:23 青森市街到着

青森市街

信号待ちをしてる時、自転車に乗ったおばちゃんに駅の方向を聞いたら
駅前の商店街までわざわざ案内してくれた。
小雨降る中、なんという人徳者か。

青森駅 

青森駅 11:27 

青森駅は我が故郷・和歌山駅に匹敵するものがあるなあ。
でも駅前商店街の規模で青森駅の圧勝。
未だに和歌山を下回る県庁所在地主要駅を見たことが無い。
みその商店街をどうにかしない限り、和歌山に勝ち目は無いだろう。

とりあえず、朝飯もまだだったので昼飯探し。
駅の目の前によさそうな店発見。

ホタテ

ホタテのおいしい店 お食事処おさない

ホタテ、いいね!

ホタテメニュー

組合せ定食は値段的に無いとして、あまり見たことの無いフライ定食を注文。

フライ定食

本日の昼食 ほたてフライ定食 \1,200

店員のおばちゃんが「お醤油で食べるのがいいと思いマース!」と言ったのでそれに従う。
くちゃくちゃ美味かった!
これはバター焼きも相当美味いぞ。

食事中に携帯で調べた天気予報では3時頃まで雨の予報。
どんよりした気分で店を出ると、雨は辛うじて止んでいた。
これが過去4年間雨に降られなかった晴れ男パワーだ。

ビッグサイトも驚きのピラミッドはスルーして、でかいデパートの地下市場のトイレに立ち寄ってから
十和田湖に向けて出発!

まっすぐ GO!

十和田湖まで56Km。
いつ降り出してもおかしくない空模様が怖い。

市街地を出ると、あっという間に山道。
これが、八甲田山だ。

博多メロン

どこまでも続く上り坂、しだいに歩道も無くなり、じわじわとくる肌寒さ。

16.5度

…16.5度!?
去年(九州)は連日32度だったのに、半分って!
坂の途中に何箇所も滑り止め砂の保管庫みたいなのがあるし、何かが違う。
こっちは半袖に薄手のズボン。まずいぞ。

登山開始から1時間、ちょっと開けた休憩所に到着。
八甲田春山除雪隊発祥の地 若木山展望所。

除雪隊の歌

この岩に近づくと、横にあった棒状のマシンから突然大音量で歌が流れ出しかなりびっくりした。
デジカメで録音したんだけど、後でミスって消してしまい…痛恨の極みである。

展望

もはや山しか見えない

展望台というくらいだから頂上かと思いきやそんなことは無く、まだまだ続くのぼり。
いよいよ体力が削られ、自転車を押して歩くこと度々。
八甲田山が険しいのか、この一年で体力が落ちたのか。
願わくば前者であって欲しい。

高原

突然凄く開けた場所に出る。萱野高原だって。

休憩所

約一時間半ぶりの休憩スポット。ここまで自販機も無かったんだから恐ろしい。

長生きのお茶  長生きのお茶

無料の茶のみ処があった。体も冷えていたのでこれはありがたい。
3杯飲めばなんと驚いたことに死ぬまで生きるという、長生きのお茶。
3杯飲んだら事故ってすぐ死ぬかもしれないので、1杯だけ頂く。

あとその脇におでんの屋台があったのでちくわと大根を頂く。
去年は32度の熱気に悩まされていたというのに、まさかおでんで暖をとることになるとは…

休憩していると、オッサンに話しかけられる。
どこまで行くのかと聞かれたので、まずは十和田湖までと答えると
「あんた元気だな…今日中に着くのか?」的なことを言われる。
え、まだ昼の2時なんだけど、今日中に着くのかってどういう…
いやいやいや、東北訛りが激しかったし、きっと聞き違えだ。
そして私は耳を塞いだ。


暫く休んだ後、暖房の効いた建物の外に出ると、肌を刺す冷たい風。

ざわ…

……
今まで登り続けて極限まで体が温まっていたから気付かなかったが、まさかの12度。
こちらは汗だくの半袖シャツ一枚。
どんどん気化熱が奪われ、あまりの寒さにレインコートで緊急防寒。
幸いにも内側にメッシュ入りの割と上等なレインコートなので、なんとか大丈夫だろう…

43 

14:48
十和田湖まであと43Km


上り続けて2時間、13Kmしか進んでいなかったショックは大きかった。
雲は晴れてきたが、この上り坂はあとどれだけ続くのか。
吐く息は白く、体力は残り少ない。

急勾配

この道路標識は、上り急勾配の警戒標識。100m進むと10m上るという意味。
免許をもってないのでこのときは詳しい意味は判らなかったが、
それだけに「この先の坂はさらにヤバい」という感じが絶望感を後押しする。

長登り

『長登り』
あの、もう2時間以上登ってきたんですけど、ここから長登りですか。
殺せ!殺してくれ!

下りは…

お…っ!ようやく下りか……!
と思っても、ほんのちょっと下ってまた上りの繰り返し。
沈み始める太陽、下がり続ける気温、終わりの見えない山道。
もう自転車放置してヒッチハイクするか。タクシー呼ぶか。
そうだ、救急車なら自転車も積めるんじゃないかなんてリアルに考え始める。
携帯の圏外表示を見て絶句する。
いつかテレビで、遭難したときは精神力が重要っていってたな…

100m手押しで進み、ちょっと体力回復したところで50mペダルを漕いでダウンの繰り返し。
モンハンで言うならば、スタミナが赤から1ミリほど回復したところでダッシュするのを繰り返す感じ。
今までで一番苦しかった、名古屋旅行の石榑峠に4年分の思い出の美化を加算しても
上りの険しさだけならこれには敵わない。

あれは…

時刻も4時を過ぎ、心が折れかけていたその時、なにやら活気ある気配を感じた。
あれはなんだろう。

酸ヶ湯温泉 

 酸ヶ湯温泉 16:00


お、温泉…!
全くのノーチェックで存在も知らない温泉だったが、迷う余地も無く入湯。

300年の歴史がある温泉旅館で、名物の千人風呂はなんと混浴。
凄い硫黄臭のする強酸性の真っ白な湯で、外の寒さも相成ってまさに極楽…

しかし疲労の色は濃く、温泉から上がって体を拭こうにも足を拭く為にしゃがむ気力も沸かず、
そのまま2,3分真っ裸で呆然と立ち尽くす自分がいた。

ロビーのソファーに座り考える。
時刻は既に5時、日が落ちるまでに山を下れる可能性はゼロに近く、
恐らくこの後一桁に迫るであろう気温と残された体力を考えると…

もう、宿泊するしかないじゃない。

ロビーで一泊できるか聞くと、一番安い部屋は2食付で8550円とのこと。
温泉宿だし15000円くらいまでは覚悟していただけにホッとする。
食事無しなら5500円くらいとビジネスホテル並の安さだったが、言うまでも無く周囲にレストランなんか存在しない。
食事はどうするのか聞くと、売店に野菜と調味料売ってるから勝手に料理して下さいとのこと。
ないない。

6畳間

酸ヶ湯温泉旅館 2食付 \8550

せまーい六畳一間。とりあえず茶をすすり、崩れ落ちた。
一休みして食堂へ向かう。一歩一歩が重い。
壁に手を着きながら小さい歩幅でゆっくり進む姿は、病人にしか見えなかったことだろう。


夕食

本日の夕食:お宿の料理

美味かった。とろろ昆布の載った鮭が美味かった。生きてて良かった。

廊下

古き良き、って感じの廊下。右にある本棚から、一際異彩を放っていた一年前の電撃大王を部屋に持ち帰り
お菓子を買い込み地酒(?)を楽しむ。

夜食 じょっぱり

茶菓子で出ていたそばもろこしと、りんごキャラメル、乾燥リンゴ、ナガイモチップ。
ナガイモチップはイマイチ。
じょっぱりは日本酒度+8の辛口清酒。でも飲みやすかった。

麻生

テレビをつけると、麻生新総裁のニュース。

一昨年は広島旅行の最終日に安倍内閣が発足し、
去年の九州旅行中には福田さんが新総裁になり…
旅行するたびに政権が変わるのはどういうことだろう。

一服したところでもう一度温泉に入り、10時、あまりの疲労のため早めに就寝。


一日目:走行距離46.72km
平均速度12.4km/h  最高速度40km/h


いきなり走行距離が50キロを割って満身創痍、山ひとつ上りきれずという波乱の幕開けであった。


参考:酸ヶ湯温泉(Wikipedia)

>アメダスが設置されており、日本の中では最も気温の上がりにくい場所であり
>2005年3月4日には、観測史上最高の積雪・501cmを記録した。
>2007年11月現在、観測を行っている全アメダス観測所の中でも最も多い積雪量である。
>積雪の多い年は、6月上旬頃まで雪が残ることがある。(Wikipediaより引用)

早めに宿を取ったのは、まさに英断であったと言わざるを得ない。


二日目 24日 本調子



夜中、厚手の布団を被っているのに顔にかかる冷気で何度も目を覚ます。
夜間の気温が1桁だったのは間違いないだろう。5度くらいじゃないかな。
半袖で野宿していたら死んでいたかもしれない。これが東北の山……

6:50 起床

早く寝たので、早く目が覚めた。
布団から出ると……さ、寒い、寒すぎる!
顔を洗う水道水は氷水のような冷たさで…これ、1月の朝の感じだよ!

浴衣の下にシャツを着込んで、暖房の効いたロビーに逃げ込む。
朝食(バイキング)をとり、最後にもう一度温泉に入った後、売店へ。

酸ヶ湯シャツ

酸ヶ湯Tシャツ \3,000

昨晩から買うか迷ってた長袖シャツ。
早朝の寒さを体験したら、迷う余地は無かった。
もう高いとかダサいとかいってる場合じゃねーんだよ。

これが、この後一週間ずっと着続ける事になる、命を救ったシャツである。

まさかの足止めで予定が大幅に狂ってしまったので、ルートを見直す。

次の一手

緑色の線が昨日走った道。
もしこのまま上り坂が続くようなら、十和田湖に到着するのがやっとかもしれない。
その場合は十和田湖周辺の観光ホテルに泊まるしかない。恐らく値が張るだろう。
十和田湖を捨てて安全に八戸を目指すならルートA。
理想は奥入瀬渓流と十和田湖を通過するルートB。
しかしルートBの入り口には冬季通行禁止のマーク。
真ん中の辺りで縦に入る道が途切れてるのが怖い。
距離は大幅に伸びるが、ひょっとするとルートBより安全かもしれないルートC。
悩みに悩むが…こんな地図じゃわかんねえよ!

さらば酸ヶ湯

9時過ぎ、日が出てきてちょっと暖かくなったところで出発。
さらば酸ヶ湯。一生忘れない。

まだまだ続く

まだまだ続く上り坂。
十分休んで回復したと思いきや、ものの5分でスタミナが切れ、すぐに手押しで登る羽目に…
実は昨晩、アンメルツヨコヨコを塗ろうとしたら、中身がからっぽだったのだ。
キャップが緩んでて1年の間に気化してしまったのか…
お陰で筋肉痛は積もるばかり。

通り抜け禁止

冬季通行禁止の門。この先がヤバイのか、ここまでがヤバかったのか、運命やいかに…!

頂上!!! 

八甲田山 笠松峠 10:02

標高1040m
(道路最頂上)


き、きた、頂上!
俺はやったぞ!
まさか、標高が1000mを超えていようとは…
標高1040mっていったらアレですよ。
私の体重が52kg、自転車と荷物でまあだいたい20kgとすれば、
mgh=72×9.8×1040≒734[kJ]の位置エネルギーを溜め込んできたわけですよ。

それを今から、全部放出!

延々と続く下り

延々と続く下り坂、遥か向こうに見下ろす道路。
上りの苦しさも報われようというもの。

睡蓮沼 睡蓮沼

途中にあった睡蓮沼。
観光スポットらしいので一応立ち寄っておく。
以前友人と美術館へいって、クロード・モネの「睡蓮」を見て「わけわかんねーよ」なんて言ってたら
係員に五月蝿いと怒られたのを思い出して暗い気持ちになる。

途中から、完全に樹海に。

樹海 樹海

幸運にも天候に恵まれ、木漏れ日が恐ろしく美しい。
ただ、この日は強風注意報が出ていて、凄い風で枝や葉が飛んできて怖いのなんの。
車も殆ど通らず、過去最高の47km/hを記録。

あまりに気持ちいいので、YouTubeにアップしてみた。



うーん、臨場感は伝わらないな。

十和田市 

十和田市入り 10:26


だんだんと渓流が見え始める。奥入瀬渓流へと続くのかな。

足湯

奥入瀬渓流温泉ホテル前の無料足湯。
チェックアウト時刻の後の微妙な時間帯だったからか、辺りには人ひとりおらず、
木々生い茂る中静かに漬かる。実に趣き深い。

湧き水を頂いて、再出発。

重要ポイント 

102号線と103号線の交差点 11:09


このまま直進すれば、ルートA
しかし予想外に早く山を下れたので、これは十和田湖まで行かないと。

十和田湖まで14KM 

十和田湖まで あと14km


奥入瀬渓流を眺めながらゆっくりいこう。

本日のおやつ

途中のおいらせ渓流観光センターで、軽く小腹を満たす。どっちも超美味かった。
続けて奥入瀬渓流館という博物館に軽く立ち寄る。
10年以上前から全く設備を入れ替えていないような、こども科学館のようなレトロな雰囲気がなかなか。

ここからは、美しい奥入瀬渓流をしばしお楽しみ下さい。

渓流スタート 渓流 阿修羅の流れ
渓流 渓流 雲井の滝 五両ノ滝
銚子大滝



奥入瀬渓流最強の阿修羅の流れ。

おもいっきり観光しちまったよ。

渓流を抜けると、ついに十和田湖が!

十和田湖 

十和田湖 13:14


体を持っていかれるほどのとんでもない暴風!
とりあえず目の前にあった休憩処で遅めの昼食。

本日の昼食

しょっつる鍋 \1,250

ちょ…高いだろ!
周りに飯屋が無いからって、足元見やがって…
ヒメマスが丸ごと1匹入った塩味の鍋。
名物だとか言われたので注文したけど、まあ、ふつー。
名物って言葉に弱い。

観光案内所みたいなところがあったので、ルートBルートCがどんな感じか聞いてみる。
「かンなり険しいですよ」とのこと。地元の人が言うんだから、もうダメだ。
昨日一日で東北の山道の危険さは十分判った。今度は途中に温泉も無い。
奥入瀬渓流を戻って、ルートAを行くのが懸命だろう。
じっくり通った15km近い道を戻るのは癪だけど…

まあ、奥入瀬渓流はずっとゆるい上り坂だったので戻るのは楽だろう。

途中、本気装備のマウンテンバイクに乗った男に軽々と抜かれてしまった。
いいんだ、こっちは一般人なんだ。

随分前の分かれ道まで戻り、102号線へ。

八戸まで53KM 

14:48

八戸まで53km


この先は殆ど平地とのことで、八甲田山を越えてきた身には気楽なもの。
のどかな道を越えて――

ローソン!

これが、27時間ぶりのコンビニだ!
文明って素晴らしい。

奥入瀬ロマンパークという、駐車場だけがやたらに広い道の駅で一休み。

遠く見上げる八甲田山

一番向こうに薄く見えるのが、昨日死ぬ思いで登った八甲田山らしい。
よくあんなの超えたよ…

田園風景を抜け、ふとわき道を見ると…

おも…

こ、これは

おもしろ!

お、おもしろ館!(九州旅行4日目参照)

まさか、鹿児島の辺りで見たおもしろ館が青森にもあるなんて…
これはもう、全国を股にかける巨大組織の影を感じずには居られない。
中は相変わらずでした

途中で45号線に乗り換え、あとは真っ直ぐ進む。

メイプルトイレ

メイプルトイレ。

ラーメンマン

哀愁を感じるラーメン屋跡地。
なんだろうこの悲しい気持ち。

八戸市 

八戸市入り 17:18


八戸駅 

八戸駅 18:20


そして無事、本日の目的地、八戸に到着。
もう6時で真っ暗か…

東北新幹線の終着駅だけにかなり栄えてると思いきや、意外と何も無い八戸駅前。
周りに美味そうな飯屋も無かったので、駅の中へ。

いかめしい

いかめしや 烹鱗

いかめし、いいね!

本日の夕食

本日の夕食:いか飯とせんべい汁 \880

これがせんべい汁かー
汁にせんべいが入ってる。実に判りやすい。

腹もふくれたところで宿を探すも、どうみても駅前には東横インしか見当たらず。
東横インとか東急インとか、若干高いイメージだったけど
垂れ幕にシングル\4600と書いていたので、まあその値段なら…と入ってみると
\4600の部屋は満室で、\5400しか残ってないとのこと。
でもまあ、朝食付きだし、平日は夕食に数量限定でカレーが食べられるので案外安いかも。
他に選択肢も無さそうなので、渋々チェックイン。

東横イン八戸 シングルB

しかし狭い。キツキツ。これで高い部屋なのか…

近くの薬局にアンメルツを買いに行くと、アンメルシンというのを勧められる。
なんでも、痛みを和らげるアンメルツに痛み止め効果をプラスした強化版だそうだ。
こんなのが出てたなんて!昔からあったのかもしれないけど。

アンメルシン

ボディも黒々として、パワーアップの程が伺える。
これで明日は大丈夫!

本日の夜食

梅酒を飲み、せんべい汁に入っていた南部せんべいとりんご大福をかじり、
昨日の非日常に思いをはせながら、就寝。

明日も平和でありますように。


二日目:走行距離105.88km
平均速度16.8km/h 最高速度47.0km/h


中編へ続く