ドイツ旅行レポ 前編

2009.03.12〜16

古くからの友人と、突然ヨーロッパへ行くことになりました。
普通にツアー旅行を組むと30万円くらいかかるところですが、
一度中東カタールを経由する格安航空券を使うと往復8万円台で済むとのこと。
(このうち燃料サーチャージが4万円もしたので、撤廃された今ならもっと安い?)

協議の結果、以下のプランに決定。
あまりガチガチに固めてもつまらないので、ファジィな感じで。
ホテルも適当に探してなんとか予約。
初の海外旅行で個人旅行は少々無茶かとも思いつつ、まあなんとか…

11日 関空発
12日 ドーハ(カタール)着
     ドーハ発
   フランクフルト着
   ヴュルツブルクのホテル泊

13日 未定

14日 ミュンヘンのホテル泊

15日 ミュンヘン発
    ドーハ着
16日 ドーハ発
    関空着

13日は、一人でヨーロッパを放浪中の友人となんとか合流して
一日行動を共にすることに。
携帯が使えず連絡手段が無い状況で、果たして無事に合流できるのか!?


1日目 11日 関空出発

23時35分の便でカタールに向けて出発。
旅行一日目、25分で終了。

2日目 12日 カタール〜フランクフルト〜ヴュルツブルク


現地時間6:00、カタール到着。
時差の関係で、搭乗時間は約12時間。既に満身創痍。

カタール

ドイツに行くはずが、なぜか砂漠のど真ん中に……

ドイツは気温1桁と聞いていたのでしっかり防寒してたのに
カタールは朝6時で20度オーバー。あっちー!

空港内で2時間ほど待ち時間があったので、軽食でも…と思いきや現地通貨が無い!
空港内に両替できる場所も無かったので、クレジットカードのキャッシャーで引き出すことに。

クレカを入れると、選択肢が出現。

100 QAR
200 QAR
300 QAR




QARって何!
よく考えたら、カタールの通貨の単位なんて知らないし
日本円でいくらなのかもさっぱり判らない。
とりあえず最小単位の100QARを恐る恐る選択。
キャッシャーから100QAR札出現。

自分が今持ってるお金がいくらなのかわからないという奇妙な感覚。

ワクワクしながらフードコートへ出向き、アイスを買ってみる。
アイス30QAR。
うーん、1QAR=10JPYくらい?

(後日調べたところ、QAR=カタール・リアル  1リアル約25円と判明。アイス高過ぎ。極悪非道。)


搭乗時間になり、ようやくフランクフルトへ向けて出発。
中東なんて生涯行くことはないと思ってたけど、普通に近代都市っぽかったのでちょっと気になるかも。

ここからフランクフルトまでさらに8時間。もう堪忍して…

機内食

機内食はこんな感じ。

体内時計をあわす為だろうけど、決まった時間になると強制的に機内が真っ暗になったり
ようやく眠りについたと思ったら食事が運ばれてきたりと実に不自由。
飛行機もガンガン揺れるので、バスに30分揺られたら真っ青になる私には非常にキツく
前かがみになって食事するなんてもってのほかで、まさに地獄。

座席に備え付けられてるモニターで「イーグルアイ」と「おくりびと」を視聴。
全部アラビア語の字幕がついてたので、ひとつだけアラビア語を覚えました。

文頭(右)にyみたいな形の文字があったら否定形。多分。


現地時間13:15  フランクフルト到着。

ほぼ24時間の飛行機の旅を追え、ようやくドイツに入国。
これが格安航空券の代償か…

現地を旅行中の友人と15時にフランクフルト市街で待ち合わせているので、市街地へ向けて出発。

空港から市街地まではたしか3駅くらい。
しかし電車の券売機が難解すぎて、思わぬ時間を食う。

死闘の末、多分あってると思う切符をGET。

〜ドイツの電車事情〜

ドイツの駅には改札が無く、切符をチェックする場所も無いので乗り降り自由。
車内で車掌が切符を切りに来る。この時切符が無いと罰金。
でも車掌もそんなに頻繁にはやってこないので、1駅とかなら余裕でキセル出来てしまう。

さらに、特急も含めて一日乗り放題という強化版青春18切符みたいな切符が常時発売されている。
切符に使用する日付を書くところがあり、そこに記入した日付の間に効力を発揮する。
つまり、常時その切符を持ち歩いておいて、車掌を目視した時点で急いで日付を書き込むようにすれば
車掌に出くわさなかった日は切符を使う必要が無いわけで…

その気になればノーリスクでキセルし放題。ドイツ恐るべし。

DB

電車がホームに止まっても、プッシュボタンを押さないとドアは開かない。
ガイドブック読んでおかないと、まず怖くて乗れない。


フランクフルトHBF  フランクフルトHBF

フランクフルト到着。あいにくの小雨。
傘がいるかいらないかという程度だったけど、傘がどこに売ってるのか判らないのでそのまま行くことに。
気温は1桁なので超寒い。

フランクフルト市街

無事友人と合流し、昼飯を求めて市街を適当に歩く。

ビジネス街 ビジネス街

思いっきり道に迷って、全然面白くないビジネス街に。
フランクフルトは、大阪でいえば梅田みたいな場所。
でも、てっぺんが霞んで見えないビルは梅田ではなかなか見れない。

私の寿司

私の寿司。
「俺の寿司」ならなんとなくわかるけど、私の寿司って。弱そう

ケバブ

美味そうなケバブ屋に飛び込む。
メニューを見てもドイツ語はさっぱり判らないので、適当に注文。
軽食のつもりが…これは多いぞ。

店員さんが「わざわざ日本からどうも」的なことを言ってくれてちょっと嬉しくなる。


しばらくブラブラした結果、満場一致で「フランクフルトつまんねぇ」ということになったので
特に観光もせず、さっさと駅に戻って今晩の宿泊地、ヴュルツブルクへ。

そりゃあハイジもフランクフルトなんかに監禁されてたら頭おかしくなるよ。


ヴュルツブルク ホテル AMBERGER

2時間ほど電車に乗り、ヴュルツブルクに到着した頃にはすっかり真っ暗。
流石に、人通りの少ない外国の未知の土地の夜道はちょっと怖い。

スイーツ キングベッド

ホテル AMBERGER  トリプル 1泊朝食付  \12000

すっごいいい感じの内装。
これで一人頭\4000とは安い。
ツアー旅行のなんと割高なことよ。

ドリンク

コンビニで買ってきたワインとかビールとかを飲みながら就寝。


3日目 13日 ヴュルツブルク〜ローテンブルク

朝、一番に目が覚める。
ふと窓から外を見ると、そこにはハッとするような風景が。

いい眺め

昨日は真っ暗で何も見えなかったけど、これがヨーロッパだ!
フランクフルトのビル郡ときたらどうだ。

朝食

バイキングでチーズとパンとコーンフレークを腹いっぱい食べて、早々に出発。

今日の移動をバイエルン州の周遊切符で安く上げる為だけに、
フランクフルトから一番近いそれなりに大きい町ということで宿泊したビュルツブルク。
ホテルで入手した地図を頼りに、適当に街中を観光。

教会 ステンドグラスが美しい まさに教会 高い

かっこいい いい感じ

そこらじゅう教会だらけ。
こんなに教会ばっかり作ってどうするんだってくらい。

露天 安い

活気溢れる露店。
量り売りの野菜はどれも恐ろしく安い。リンゴ1kg 0.5ユーロ(約70円)って…

ミイラ

突如現れるぐるぐる巻き人間。意味が判らない。

マリエンベルク要塞 消える飛行機雲

ヴュルツブルクが誇る観光資源、マリエンベルク要塞が見える。
飛行機雲も凄い。
これは行くしかない。

ビッグブリッジの死闘 橋からの風景

要塞と市街の間にある川にかかった橋。
橋には賢者や魔導師っぽい石造が並んでてRPGみたい。

クリスタル

いよいよRPGっぽい風景に。
ここはセーブポイント?侵食されたクリスタル?

市街 教会だらけ

要塞までの道のりの中腹、風景のいい場所からの景色。
尖がってる建物はだいたい教会。

要塞へ

RPG気分で要塞へ侵入。

主塔 要塞

要塞内部。割と普通。

くだり 城壁の外へ

要塞っぽい 遠くに城が見える

ざっと見終わったので、別の出口から要塞を下る。
ところがこれが軽いハイキングコースで
20キロくらいの荷物を抱えて歩き回ってる我々は死亡寸前に。

ドラクエ階段 ドラクエ階段内部

ドラクエっぽい階段が出現。
ファンタジーRPGの描写は中世ヨーロッパに忠実なんだなあ。

券売機

ようやく町に下りるも、完全に疲れきったので
近くのバス停から駅までバスに乗っていくことに。
この券売機の使い方がまたさっぱり判らない。
3人の英知を結集し、なんとか多分あってる切符を購入。古代文字を解読したような気分。

まあ、苦労して切符を買ったところで一切チェックされないんだけど!

ヴィルツブルクHBF

駅に到着。
フランクフルトの駅にも同じロゴマークがあったけど、
「DB」っていうのが日本で言う「JR」。

ピザ

露店でピザを購入。
ドイツはジャンクフードが異様に美味い気がする。

ここから、合流した知人に導かれて1時間ほど電車を乗り継ぎ、ローデンブルクに到着。

ローデンブルク駅

ローデンブルク駅。
途中で支線に乗り継がないといけない田舎町。
しかしどうやら、日本のツアーにはだいたい組み込まれてるほどの超観光スポットらしい。

城壁 城壁

城壁に囲まれた町、ローデンブルク。
広さはせいぜい1km四方という、まさに閉じたコミュニティ。
ここで生まれてここで育った子供はどういう風に成長するのか、実に興味深い。

城壁 馬車 メインストリート

ローデンブルクの見所はその町並み。
何故かすごく居心地が良い。
凄く有り難味の無い例えをするなら、和歌山のポルトヨーロッパみたい。

市庁舎 城壁

町の中心、マルクト広場と市庁舎。
市庁舎前のテラスで、みんな昼間からビールを飲んでいる。
まさに貴族である。

ユースホテル

荷物が重すぎるので、ひとまず当日に予約した町外れにあるユースホテルに荷物を放り込む。
このユースホテルっぷり!
気分は完全に就学旅行。ワクワクしてきたぞ。



<後編へ続く>