四国横断 前編
2005.09.22〜28
原稿も終わり、なんとか夏休みの最後に10日くらいの余裕が出来たので早速恒例の旅を計画。 第一候補として岐阜の白川郷(「ひぐらしのなく頃に」の背景写真元)でのひぐらし体験が浮かぶも 岐阜は去年走った為、同じ方向へ行くのもつまらないので却下。 西のほうにはまだ行ったことが無かったので、行くなら四国か広島方面… フェリーに乗ってみたかったので四国に決定。 一応適当に四国のガイドブックを買ってきて覚悟完了。
心配事といえば ・台風接近中 ・口内炎発生中 ・切れ痔気味 切実。
計画 まず神戸ポートピアランドの港からフェリーで香川は高松へ。 高松から国道11号をブチ抜いて愛媛は松山へ。道後温泉で一服。 余力あれば九州は宮崎のハニワ園へ。
方針 食費に糸目はつけない。ファーストフードの禁止。基本はネットカフェ泊まり。 旅先でスロットを打って勝利する。
そして今回、旅行の為に総計4万を投じ本気のクロスバイクを新調。 前回のママチャリは完全に寿命が来てたので涙の別れ。
ペダル3段、後輪7段の21段変速。 一番軽くしたら歩道橋の自転車通路でもこいで登れる超パワー。 大容量の後方バッグ、iPodやカメラが入る手近なサイドポーチ。 ペットボトルもすぐ取り出せる快適っぷり。
一日目 22日 四国へ
8:40
出発
まずは171号線を駆け抜ける。伊丹空港を超えすぐJR西ノ宮駅到着。 とりあえず駅前のマクドナルドで朝食。まあまだ家の近くだし。
9:50
朝マック ソーセージエッグマフィンセット380円也。 相変わらず食事を撮影するのは恥ずかしい。
流石良い自転車、しっかり漕げばすぐ25km/hくらいになる。 ママチャリだと立ち漕ぎで20km/hかそこら。この差はでかい…! ハンドルを握るのが辛いので途中でグローブを購入。これはいい。
1時間ほど走るとフェリー乗り場の標識出現。予想外の速さ! フェリーの出航時刻は10:30と15:30、只今11:12。 15:30に乗るつもりだったのにまるで10:30に乗り遅れたような時間帯。 あと4時間もどこで潰せば… 早速出鼻を挫かれる。
とりあえず神戸三宮へ。
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三宮駅前 11:37 |
流石、活気あふれる雰囲気。 せっかく三宮に来たのでジャパンブックスのリクエストBOXから 青春ラジメニアに初投稿でもするか…と考えるもジャパンブックス見当たらず。 ジャパンブックスは元町駅前だったのをすっかり失念していた。 三宮センター街を徘徊して、適当に時間を潰す。
1時間ほど潰してちょっと余裕を持ってフェリー乗り場方面へ。
自転車の悲しい性、横断歩道が無いと向こう側に渡れないので止むを得ず迂回してると いつの間にか道に迷ってしまう。―これが楽しい。 船のある方へ近づいてみるも、港がいっぱいあるのでてんで見当違いばかり。 途中ペダルのチェーンが外れまくって不安が募る。
13:21
なんとか高松行きフェリー乗り場を発見。
フェリー乗り場ってこんなあっさりしたものだったのかー 実は過去フェリーに乗ったのはずいぶん前にたった3度。 一人で、しかも自転車付で乗るなんてのは全くの初体験。 もっと電車の駅みたいなのだと思ってた。
兎も角まだ2時間もあるのでボーーっと過ごす。 死にかけのゲームコーナーがあったけど衆人観衆の中流石に手が出ず。 売店でアイス食ったり待合室のTVでキッズウォーを見たりしてダラダラ。 ―キッズウォーの男言葉の女の子はいいな。アニメキャラ的。(最悪
15:30
ジャンボフェリー到着。学割で自転車込み1810円也。 自転車はそこに置いとけ、と言われてたので船の前に置いたまま単身乗船しようとしたところで 自転車やバイクも自分で船に乗せるんだ、と教わり大慌てで自転車の元へ。危ねぇ。
進むは海!3時間40分。
とりあえずゲームコーナーがあるようなので覗いてみる。
船の中にまでスロットが!馬鹿にしやがって!打たんぞ! ちなみに左から猪木、鬼武者、北斗、北斗、金太郎、大花火… 超麻雀ゲーム「兎」があったのでそれをチマチマ打つ。 サルに九連宝燈喰らって即死。なんじゃそりゃ… 因みに持ちキャラはジャッカル。
船内の立ち食いうどんを食し、 用意良くアイマスクとエア枕を持参してたのでそれで仮眠。 途中、台風接近により少し遅れるとの放送があり暗雲立ち込めるも うまいこと反れて雨ひとつ振られなかった。
気がつけば外は真っ暗、対岸に街灯が揺らめく。 ―四国上陸! とりあえずゲーマーズ発見。
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20:00 国道11号線
松山 156km 高松駅
2km |
直進156km…?おいおい、それじゃあ本気で行けば明日1日で到着しちゃうよ… 国道乗り換えも無いなんて、味気ない…
旅の楽しみに暗雲。
事前に用意した観光ガイド本をペラペラめくって美味い店を探す。 観光ガイドを見ながら旅行なんて糞面白くないので地図以外一読もしてないけど 食べ物に関しては別。折角なのでハズレは引きたくないもの。
讃岐うどんの本場なのでおいしそうなところをひとつ。
20:44
讃岐家 ずいぶん道に迷ってやっと発見。なめこおろしうどんがオススメらしいのでそれを注文。美味。 なめこおろしうどん609円也。おでん105円も3本。
このまま先に進んでもよかったけど、偶然ガイドブックに気になる所を見つけたので今日はここで終了。 入浴施設が無くて困るも、なんとかシャワー付のネットカフェを発見。
ナイトパック5時間1200円+1時間400円に割引券で一泊1500円也。 「ナイトパック23時〜6時の間で5時間1200円」と小さくかかれてて騙される。ふつう6時間だろ、くそう。 ―アカギ(福本伸行)を読んでたら1時間しか眠れず…死神に足を捕まれた!
一日目:走行距離65.7km フェリーの分距離は短め。
二日目 23日
直島
昨日船の中で時間つぶしに観光ガイドをペラペラ見てて心を掴まれた「直島」。 小豆島の隣にある小さい島。小豆島をこまめじまって読んでたくらいなので全く存在さえ知らなかったけど 島全体が一種の美術館になってるようで実に興味深い。→ベネッセアートサイト直島 全然詳しくないし全然わからないけど近代アートは大好き。 高松からフェリーで行けるので寄り道することに。
5:18
朝食代わりにコンビニで肉分補給。うどんばっかじゃ死んじゃう。 5:26
まだ真っ暗な港に到着するも、フェリーは始発8:12なので待合室で2時間ほど仮眠。
やっと到着した四国汽船フェリーに乗っていざ直島へ。往復1570円也。学割忘れた… 片道1時間、フェリーの中で爆睡。 乗務員に叩き起こされ、寝起きで混乱したまま大急ぎで自転車を担ぎ出していつのまにか直島到着。
直島の全貌。この写真データを頼りに直島散策開始。 とりあえず南のベネッセハウス(美術館)へ。
わかんねーっ おもしれーっ
景色も良いしなかなか楽しい。ただ山道と気温が問題。 ベネッセハウスに到着して鑑賞するも、やはり良くわからず。入館料1000円也。 どうでもいいけどベネッセハウスの解説員のバイトは時給650円だそうで。 なぜか地中美術館はスルーして(今は後悔している。)一旦船着場前で昼飯にどうということのない冷麺を食べた後 本村の「家プロジェクト」へ。 普通の民家の立ち並ぶ中にひっそりアートハウスが紛れてる為、詳しい地図も無い行き当たり観光客にはさっぱり見つからない。 ふと異常に人の集まりがいい民家があったのでこれかと思い近寄ってみると…
民家の一角を利用したカフェだった。間違いなく並の人間には見つけられない場所にあるにもかかわらず 観光客の順番待ちが出来るくらいの盛況ぶり、実は有名なスポットに違いない。
さっきの冷麺のことは忘れてメインメニューのカレー(600円くらい)、シフォンケーキ(400円くらい)。美味。 店内にアート感溢れる装飾やお土産があったので、直島土産にひとつ。
手拭(後日撮影)。東京のなんとかって人がデザインしたらしい。萌える。1000円也。 本当はこの顔に自由に落書きして自分で作り上げる参加型アートのようだ。
相変わらず家プロジェクトの家が見つからないのでタバコ屋で聞くと 実はそこが鑑賞チケット販売と簡単なコース説明を兼ねていたというRPGっぷり。 やっとチケットを得て家探し。
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家プロジェクト
「角屋」 宮島達男
屋内に、デジタル数字を題材にした作品が3点。 全部全然意味がわからないけど 「Sea
of Time
’98」(1998)は圧巻。 静かに眺めてると異様に癒される。 |
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家プロジェクト 「南寺」 ジェームズ・タレル 「Backside of
the
Moon」(1999)
部屋の中は完璧な真っ暗闇、自分の手も見えない。 入館の際に「落し物したら拾え無いので」と脅される程。 5分〜10分くらい椅子に座ってると目が慣れてきて 突然元々あった薄い光が見える。 その光に向かって手探りで歩いてその正体を探る体感型アート。 一番近くに行くまで光の正体が全くわからないのですごい不安感。 最高に面白かった。 |
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家プロジェクト 「護王神社」 杉本博司 「Appropriate
Proportion」(2002)
山を登っていくと現れる神社。 クリスタルの階段。これだけかと思いきや少し下ると この階段の真下に通じる人一人の幅の狭い洞窟が。 懐中電灯を渡され、一人神社の真下へ。 タネは簡単ながら不思議な風景が拝める。 というか洞窟が危険すぎて怪我をした。恐るべきアート。 | 暗所恐怖症と閉所恐怖症の人はやめときましょう。 もうひとつの家プロジェクト「きんざ」というのもあったんだけど 一日12人だか16人だかしか見れない完全予約制だったので泣く泣く断念。 予約して一人ずつ案内されるらしい。一体どんなのだったんだろう…
普通の民家の表札もいちいちアートっぽくて実に楽しい。 あと唯一の幼・小・中学校で運動会をやっていた。恐らく島の全子供が終結してるんだろうなあ…
フェリーの時間になったので港に戻って高松へ帰る。
14:20
さらば直島!俺は戻ってくる!「きんざ」を見る為、戻ってくるぞ! 因みにフェリーの切符でキリ番GET。記念イラスト下さい
帰りも猛烈に爆睡して迷惑をかける始末。おかげでなんとか合計睡眠時間が5時間にまで高まった。
15:20
高松到着。異常に暑い!暑いけど進まざるを得ない! 高松シンボルタワー等、観光名所みたいなのは全部スルーし、11号線をひた走る。
道中コインランドリーが無いかをチェック。衣服は余分に一着分しかないので毎日洗濯しないといけない。 17:30
コインランドリー発見。洗濯の間約1時間の休息も得られるので結構貴重。
今日も夕日が沈む。写真にすると何のことも無い風景だけど随分綺麗だった。 そしてそのすぐ後合計走行距離100km突破。二日目も終わろうってのにまだ100kmという体たらく!
完全に日も沈み辺りは暗闇に包まれる。 そろそろ入浴施設かネットカフェが出てくれないと困る。 銭湯なんかは8時くらいで閉まってしまうし、8時くらいにネットカフェに出会ってもパック適応時間的に困る。 何故かいつもうまいこと良い時間帯に両方見つかるんだけど。
7時を過ぎて、とりあえず次の市街地丸亀市に期待を寄せひた走る。飯もまだだ…
あかん、城とうちわの町にネットカフェなんかねぇよ。 とりあえず駅前で銭湯は発見したので入浴。ついでに駅前で飯。
19:44 将八丸亀店「将八定食」
1200円くらいだったかな ガイドに丸亀周辺なんてなかったので適当な店へ。 とはいってもどこでも食べれそうなのにするのは癪なので名物っぽいのを…というとうどんしか無い。 道を走っててもうどん、うどん、うどん屋ばっかり。そんなにうどんが好きか。 ―おいしかったから良し。
ネットカフェを求めて前進。 11号線をそのまま行っても当分なにもなさそうなので 市街地の在りそうな琴平方面へ望みを託し319号線へ軌道修正。 焦りに急かされながら2時間…
21:54
ネットカフェ登場。 ―ネットカフェとは、バイパスに突然現れるものだ。 ここ、ナイトパック0時〜9時で1500円という破格っぷり。 しかしまだ10時なので最初の2時間は通常料金を払うことに。計2300円也。 合計11時間のんびり出来るのでアカギやらカイジやら福本作品を読み漁る。 ―読み漁りすぎて、また4時間ちょっとしか眠れなかった馬鹿っぷり。ざわ…ざわ… アカギってまだ完結してなかったのかー
気になるー
ゴロ寝席。リクライニング椅子より寝やすくて良い。iPodと携帯分の電力補充は基本。 ビリヤードやダーツやスロットコーナーもあったけど睡眠時間削ってまでゲーセンスロなんて打てない。 筋肉痛対策のアンメルツを塗ってしばらくするとものすごく熱くなって眠れないので注意だ。
二日目:走行距離64.9km
フェリーや観光があると走行距離が一気に落ちるなあ… 明日は一気に松山へ…いけるか!?
中編へ続く
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