■ 香港-広州旅行 後編


※今回の更新はまたまた特別編です。今回で終わりです。

香港-広州旅行レポ 後編

2014.03.07~10

[前回までのあらすじ]

広州の市場でミミズのようなものやサソリを食べ、最大の山場を超えた一行は
次なる目的地に向かうのだった。

2日目 広州 2014.03.09

食事も済んだので、そろそろ次の目的地へ。
市場が水浸しだったせいで靴が魚汁を吸い、足が大変気持ち悪い。

次の目的地は「国際玩具文具精品広場」。
なんでも、日本に輸出する文具や玩具を扱う問屋街だとか。
クレーンゲーム用フィギュアなんかがまとめて売られてたりするということで実に興味深い。

厳密な場所がよくわからなかったので、とりあえず近くまでタクシーで。

だがここで、猛烈な尿意が我々を襲う!
食事の度に鬼のようにお茶を飲まされるので、どうしてもトイレが近くなってしまうのだ。
やむを得ず近くの飲食店に飛び込み、申し訳ないけどトイレを貸してもらうことに。
従業員に事情を話すとものすごく苦い顔をされた。
いや、そりゃこっちが悪いけど、そこまで露骨に嫌な顔しなくても…。

玩具屋探索再開。

文具街

文房具やスポーツ用品を扱う商店が縦横無尽にずらりとならぶ屋内商店街を発見。
少し移動すると信じられない量の干物を売る商店街も。
こんな同じ物ばっかり売ってる店が何十軒も横並びして、共倒れにならないんだろうか。

玩具街

ようやく玩具屋街を発見。
夜店のテキ屋のハズレ玩具みたいなのがたくさん。
なんだか懐かしい気分だけど、思ってたのとはちょっと違うなあ。

狭い通路を玩具の車にのった子供たちが走り回る。
恐らくここで働いてる人のお子さんだろう。
毎日これだけの玩具に囲まれて、ここはパラダイスか、もしくは見飽きてしまったか。

レゴ

レゴも中国仕様。ただし本家レゴブロックと互換性があるかは不明。

フィギュア

ついにフィギュアが出現!上列中央にねんぷちを確認。
センターはまさかのレヴィと王様。
これ、魔法少女リリカルなのはA’s PORTABLE -THE GEARS OF DESTINY- 限定版に封入されてるもので
単体では流通してないと思うんだけど、何故こんなところに…?

あやしいフィギュア

店の奥でフィギュアを組み立てる職人っぽいオヤジ。内職かな。
今になって思うと、なんとなく胡散臭い。

ねんどろ

出たー!ねんどろいどだ!
アルティメットまどかもいるぞ。

偽造品を警戒して、スマホで軽く調べた所
少なくとも下段右から3番目の「櫻初音」は桜ミクの偽造品だと判明。
しれっと混ぜてくるとは、悪どい!
参考:「ねんどろいど桜ミク」の偽造品流通につきまして|GOOD SMILE COMPANY

桜ミク

同じ店にもう一種類桜ミクが。こっちは本物っぽい?
でも何故かパッケージ状態で泣き顔パーツがついてて、目の塗りも微妙にずれてるような…。
他のねんどろいどもチェックしたところ、だいたい塗りが甘い感じ。
でもパッケージは本物だし、品質チェックに漏れたのがこういうところに流れてくるのかな。

値段を聞いてみると、50元(約800円)とのこと。うーん、安い!

ところが展示品を少し触ってみると、前髪とかの接合部がガタガタ、
関節パーツが明らかに別素材、そして一部オプションをつける穴が無い。
改めてよ~~く見ると、パッケージの写真もほんのすこしボケてる気が…(写真もボケてるけど)
これ、カラーレーザープリントなんじゃ…?

ジャッジ――多分、偽モノ。

うーん、偽物のクオリティ高し。少なくとも外観は。これは騙されるよ。
中国、恐ろしい国…。

クレーンゲーム景品の店は見当たらず。
他のビルにも何軒かあったみたいだけど、
時間が押していたのでここで退散。広州駅を目指す。

中国遊園地

タクシーがなかなか見つからず、歩きまわってたら小さい遊園地を発見。
中国製絶叫マシンだけは勘弁願いたい。

遊園地ならタクシーくらい来るだろう、ということでしばし待つ。
この間、周囲にたむろしてる個人タクシーの兄ちゃん達にめっちゃ客引きされる。
これに乗ったら最後、もはや命は無かろう。(偏見)

本日の宿は香港なので、広州駅に戻り、行きと同じく広深線で深センへ、
香港に入国し、ホテルへ向かう。

広深線は特急券みたいなのが必要で、券売機で購入するには国民カードみたいなのが必要らしく、窓口へ。
なんと、暫く先まで座席完売。
一等車両なら空いてるということで、ちょっと高めの一等車両へ。

さぞブルジョワ気分を味わえるかと思いきや…
内装と設備はたいして変わらず、先頭車両なので衝突事故リスク丸かぶり、
ホーム出入口から一番遠くやたら歩かされ、そのせいで降車駅では列の最後尾に…
これ、むしろ安くして欲しいんですけど。

深セン駅

そして広州駅の混雑はなかなかのもの。
改札を入ってからホームへ到着するまでの通路は、12時頃のコミケ東西連絡通路のよう。
早めに入ったのでよかったものの、ギリギリだったら乗れないぞ。

そうこうしているうちに、香港に到着。
国境の羅湖駅から旺角東駅で降り、ホテルへ向かう。

途中に香港名物の露店街「女人街」があるので少し寄り道。

女人街

衣類や小物を売ってる露店が延々と並ぶ。
人気スポットなだけあり、日本人観光客もちらほら。
海外旅行先で日本人観光客に会うのほんとやだなあ。

情報によると、このあたりの露店の提示価格は100%ボッタクリ。
値切り交渉を楽しむ場所のようだ。

特に欲しいものは無いけど、値切り交渉をしてみたくて何か探す。

目出し帽

目出し帽。君に決めた!

まずは女性店主に値段を聞く。210$(約3000円)。高い!
一説によると、このへんの露店の原価は表示価格の1/10だとか。(真偽不明)
ということで、まずは駄目元で1/5の40$で交渉。向こうの次の提示は190$。
このすり合わせを何度か繰り返し、帰るふり作戦でとどめを刺し70$でフィニッシュ。
結局1/3の値段に。適正価格は1/4~1/3らしいので、初めてにしては上手くいったんじゃないかな。
楽しかったけど、気疲れする。ここでは買い物の度に毎回こんなことせにゃならんのか。

しかし冷静になって考えると、なんでこんなもん1000円で買ったんや…。
やっぱり私は負けたのかもしれない。

シティビュー

地下鉄油麻駅徒歩1分、「ザ シティビュー」ホテルへ。
香港で好立地ということで、今回の旅で一番高額だったホテル(とはいえ3人一部屋で1人7000円弱)。
広州の3000円ホテルの比ではない高級感あるロビー、2部屋ある客室。満足感高し。
広州で地獄を見た後だからか、ホテルマンの英語が恐ろしく聞き取りやすく
まるで自分の英語力がアップしたような感覚に陥る。気分良いなあ。

夕食は香港名物の水上レストラン「ジャンボ・キングダム」に行きたかったんだけど
今から向かっても閉店時間ギリギリになってしまうので断念。
適当に探した評判のいい店へタクシーで向かう。
……が、もう22時頃ということで閉店しており
仕方ないので夜の香港を歩きながら適当な店を探す。

夜の香港

道路の真ん中まで飛び出す看板が実に香港らしい。
ジャッキーチェンとかがよく登るやつ。

歩いてるとどこからか怪しい香港人がやってきて「シャチョサン、偽物アルヨー!」。
まるでお手本のようなセリフに感動。
「偽物イラナイヨー」とお返事して去る。

ばんめし

ようやく見つけた飲食店(名前は忘れた)で中国最後の夕飯。
正直広東料理には既に飽きていたので、禁を破って四川料理を注文。
青椒肉絲、麻婆豆腐。やっぱりこっちのが好きだなあ。
写真右上の緑の物体は、豆腐をツナギにして謎の葉っぱを固めたよくわからない食べ物。
無味無臭。どうやって食べるのが正解なのか全くわからなかった。

三日間本場の中華を食べた感想…
うちの近所の中華料理屋のほうが美味しかったです。
日本で食べられない沙虫だけが印象に残るという結果に。
苦労して食べてよかったなあ。

アニメ誌

小一時間街を歩いた後、コンビニでアニメ雑誌を買ってホテルへ帰宅。
今、香港でラブライブが熱い!
内容も、アニメ情報は勿論、田村ゆかり17歳と7670日の誕生日を祝う記事とか、
声優事務所破産のニュース、声優結婚報道など
日本のアニメ誌ですらあんまり見ないゴシップ記事が乗ってて面白い。
それでお値段15$(約200円)、これは日本も見習ってほしい。
ピンナップの画質が異様に悪かったりして版権関係がちょっと怪しいけど…。

3日目 香港 2014.03.10

帰りの飛行機の都合で友人一人と早朝に別れ、最終日。
こっちも飛行機の都合で遊べるのは13時過ぎまで。
まともな観光は出来そうにないので、
ネットでたまたま見つけた深水ポー・福榮街へ。

深翠ポー
Check! 深水ポー駅前 福榮街周辺

 

B級グルメ、電化製品、
玩具やゲーム屋の並ぶ
香港の秋葉原的スポット。
少し歩くと衣類や食品街もあり
極めて狭い範囲に
あらゆるジャンルの商店が揃う
住みやすそうな一角。

 

 

 


 ゲーセン

まさに秋葉原といった感じ。2階はゲーセンみたい。

喜喜喜喜

めっちゃ喜んでるB級グルメ(?)で小腹を満たす。

偽ねんどろ

オタク系のショップもちらほら。
中央のねんどろいどまどかの首のジョイント部分が怪しい。
お手元にねんどろいどが有る方は是非見比べていただきたい。
右上の桐乃も…ミクダヨーみたいな顔してるんですが…。

まどかグッズ?

このへんのも非公式っぽいなあ。

ラーメン

昼食のラーメン。
日本のうどん屋みたいにトッピングを選んでいくタイプで難易度高し。
味は…日本のラーメンのほうが100倍美味しいですな。

電化製品

少し移動すると電気街エリアに。露店に怪しい電化製品がずらりと並ぶ。

ゴミ市

日本のゴミ捨て場から流れてきたと思しき中古家電もずらり。

トイ・ストーリー4

まるで某映画のワンシーンのよう。泣ける。

衣類街

さらに歩くと、主に衣類を売る露店街に。
露店の主はおそらく真上のマンションに住んでるのだろう。
見るからにボロボロだけど、建て替えとなると生活と仕事両方が失われそうで
再開発とか出来ないんだろうなあ。
このあたりは全部こういう構造なので、いつか大変なことになりそう。

肉屋

食肉市場。大量の肉屋が立ち並ぶ。

豚

平然と通路に転がる豚。祟り神になりそう。

そうこうしているうちに時間に。
結局香港のまともな観光スポットはほぼスルーしたので
また改めてゆっくり訪れてみたいなあ。

香港空港に向かい、予約していた航空券を受け取ろうとしたら、
「席が無い」という旨のことを告げられて軽くビビる。
詳しく説明を受けるも、イマイチ要領を得ない。私の英語力ではもはやここまで。
幸いANAの便だったので、日本語オペレーターが出てきて説明してくれた。
「現在お席が用意できていませんが、仮の搭乗券をお渡しするので
まずはそれで搭乗口まで来て下さい。そこでチケットをお渡しします。」
…日本語でも状況がよくわからなかった!

言われた通り搭乗口まで行くと確かにちゃんとチケットが貰えたけど…
うーん、なんだったんだろう。よくあることなのかな。

さて、5年ぶりの海外旅行はここまで。
治安ワースト2の広州だったけど幸い危険な目に遭うこともなく
程よい苦労(主に市場)を味わうこともでき、なかなか満足度の高い旅行となりました。
今度は一週間ほど一箇所に滞在するような緩い旅行もしてみたいなあ。

(おまけ)

帰国後初の食事は回転寿司。やっぱり日本料理は美味いなあ。
お勘定を頼むと――レジの人が中国人でした。思わず残ってた人民元出しそうになったよ。

おしまい

一部写真提供:友人K,友人U

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