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■ 香港-広州旅行 中編


※今回の更新は特別編です。久々の旅行レポートをお楽しみ下さい。
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香港-広州旅行レポ 中編

2014.03.07~10

[前回までのあらすじ]

香港から中国に侵入した一行は、深センを越えついに広州に到着したのであった。
中国都市別治安ランキングワースト2位の広州、から、果たして生きて帰ることは出来るのか!?
(ソース:All About|中国の都市別治安ランキング

2日目 広州 2014.03.08

宿に到着した時点で結構いい時間になっていたので、そそくさとタクシーに乗り込み夕飯へ。
まずは上等な料理を堪能しようということで、事前に目星を付けておいた「利苑酒店」へ向かう。
香港に本店を持つチェーン店みたい。本店はミシュラン2つ星ということで期待大だ。

利苑
利苑酒店 広州建設六馬路店

流石は高級店、旅行中唯一の日本語を喋れるスタッフがおり
薦められるままにいろいろ注文。
美麗な料理が次々と運ばれる。

めし1
右側にある四角い食べ物、
なんだかわからないけど
表面がカリカリで美味。
左側はなんだかわからない肉。

めし2
これは北京ダックかな。
奥にあるのは綺麗な形の豆腐。
味は普通の豆腐。

ツバメの巣のスープも初めて食べたんだけど、
どれがツバメの巣なのかよく判らなかった。

ところで皆さんご存知の飲茶(ヤムチャ)、これは広東語だそうで
広東省広州はまさに飲茶の本場。
店に入るとまず真っ先にお茶の用意がはじまり、出涸らしになるまで無限にお茶が出てくる。
客のコップの状況は常に巡回しているスタッフに厳しく見張られており、
一口でも飲もうものならすぐさま継ぎ足される為、 飲んでも飲んでも無くならない。
美味しいんだけど、トイレが近くなってたまらん!

MEGUMIさん
日本語対応コンシェルジュのMEGUMIさん(源氏名)。名刺をくれた。
ご来店の際は是非MEGUMIさんまで。

お茶の一杯目は、まず客の食器と箸を洗うのに使って捨てるのが作法らしく、
目の前で見事なお茶さばきを見せてくれた。

食事代金は3人で1800元(約28800円)。
酒をほとんど頼んでないことを考えると、これは確かに高い!
物価を考えると文句なしに高級店といえよう。

夜道
食事を終え、外に出ると既に真っ暗。
すぐ帰るのも勿体無いので、適当に小一時間ブラブラと歩く。
この時は広州が中国治安ワースト2位だとはつゆ知らず…知らぬが仏とはこのことだなあ。

kousyu2006
夜のビル群はなかなかに圧巻。
高層ビルはPM2.5の霧の中に消え、光の反射で空が明るい。

kousyu2007
そうこうしているうちに、なにやら巨大なタワーが出現。
こ、これは現在世界第4位、中国では最大の建造物、標高600mの広州タワーではないか!

敢えて行く予定は無かったけど、目の前にあるならやっぱり行きたい。
折角なので歩いて行きたかったが、途中で川に阻まれやむを得ずタクシーを拾う。

さて、問題のタクシー。
先日香港で経験したように、我々のような素人が口頭で行き先を伝えても上手く伝わる可能性は極めて低い。
仮にガイドブックに乗っているカタカナ表記をそのまま読んでも、
中国語は発音が違うと別の意味になってしまうらしく、まるで役に立たないのだ。
「広州」だって、実際には「广州」もしくは「廣州」と書いて「Gwongzau」って読むんだから
日本の地図にも最初から「Gwongzau」って書いておいて欲しい。
ちなみに「Gwongzau」で「コワンチョウ」らしい。やっぱりわからん。

――ということで、筆談に挑戦。

我望行塔
我望行塔。テキトーに作った嘘中国語の効果やいかに…?

タクシー運転手、破顔ッ!
旅行中初めて見た中国人の笑顔であった。
一発で理解して貰えたようで、すんなりと発車。
グッドコミュニケーション、これは使える!

…よく考えたら、「广州塔」って書けばそれこそ一発だったような。

広州塔
来たぞ、広州タワー。

PM2.5で何も見えないのは明らかだけど、ここまで来たらやっぱり登りたい。
ひょっとすると眼下に毒霧の海を見下ろす奇跡の光景が見れるかも…?

最上階の展望台は確か450元(約7200円)なんていう法外な入場料だったので、
100元くらいで行ける一番ランクの低い展望台へ。

広州塔
あちゃー、真っ白やで。この人達何見てるんだろ。

広州塔内部2
でも外が真っ白な分、サイケデリックな内装が映えて意外といい感じ。

度胸だめし
展望台の一部が外に飛び出して、床がガラス張りになってる度胸試しステージ。
とはいえ霧で下が見えないし、そもそもこういうところは基本的に平気なんだけど
ただ一点、中国産という事実が私に耐え難い恐怖を与える。

そうこうしているうちに広州タワーも閉店時間になり、
またタクシーを捕まえてホテルへ。

駅の地図

駅のすぐ近くなので、あらかじめ描いておいた地図を見せたところ
なんと一瞥しただけで目的地まで連れて行ってくれた。効果は絶大だ!
(筆談が楽しくなってきている)
※「站」は駅のこと、「的士」はタクシー。道中で見て覚えた数少ない中国語。
KFCはご存知ケンタッキー。中国で異様に店舗が多い。

李先生
そしてホテルの隣にあったファーストフードチェーン「李先生」。
このロゴがKFCのカーネルおじさんと並んでてちょっとおもしろい。

ホテルに帰る前に閑散とした李先生で一服していると、
大学生くらいのバイト君がノートを持ってやってくる。

「What is your country?」

筆談か!やはり時代は筆談。
バイト君は英語勉強中とのこと。偉い。

お菓子
売店で敢えてマズそうなお菓子を買ってホテルに帰宅。
一口食べると…むこう一年はもういいかな、って。
とはいえ、ヨーロッパ圏の「リコリス菓子」(ハリボーの黒いやつ)に比べると断然食べられる。

翌日の作戦会議をし、就寝。

 

3日目 広州-香港 2014.03.09

まずは朝飯。朝は粥が定番らしいが、もう割と昼に近い時間なのでここは飲茶を嗜みたい。
的士(タクシー)に乗って、広州三大酒家といわれる「広州酒家」へ。

昨日からタクシーを乱用してるけど、
中国のタクシーはなんと初乗り運賃(2km)が驚愕の10元(160円)!
3人ならタダ同然なので、苦労して電車に乗るのがバカらしくなってしまった。
中国のタクシーといえばボッタクリのイメージがあるけど、
ちゃんとメーターもついてるし、正規のタクシーならぼったくられる要素が無いように思う。
たまに自家用車で客引きしてる怪しい人もいるけど、
あれに乗ってぼったくられたって言うならそりゃ自業自得だろう。

酒店
広州酒家店内。昼前から円卓を囲んで飲茶を嗜む人々。

ほぼ満席状態だったので、気の良さそうな中年夫婦と同席する。
注文は、大阪の串かつ屋みたいにオーダーシートにチェックを入れて渡すみたい。
とりあえずいくつか適当にチェック。

飲茶その1
衣が見るからにサクサクのコロッケみたいなやつ。味は…コロッケや。
飲茶といっても肉まんや小籠包みたいなのばかりではない。

食べていると、同席した中国人夫婦が食事マナーを教えてくれる。(主にジェスチャーで。)
なんでも小皿を口元に持って食べるのはBadで、俗にいう犬食いがGoodらしい。
日本とは逆なのだなあ。

夫婦が思いの外柔和な感じなので、筆談でオススメメニューを聞いてみる。
店員を呼んで注文してくれた。

飲茶その2
奥さんオススメの逸品。赤い餃子の皮の中に、サクサクの何かが入ってる食べ物。美味。

後ろのテーブルのお婆ちゃんグループがすごい量の食べ物を注文してて、
我々がそれを見ながら「あんなん絶対食われへんで…」なんて話していると、
旦那さんが「ああ、あいつらアホやな。ガッハッハ」なんて相槌を入れてくれたりして、実に和やかな食事となった。
※すべて想像です。でもなんとなくわかるんだな。

店を出て、しばし周辺を散策。
現在地はよくわからないけど、都会的な商店街が続く。

中国の光と影
中国は車優位社会のようで、横断歩道があまり無い為か人の信号無視は当たり前、
平然と車道を歩く人や押し車で道路状況はもう無茶苦茶。
こんな都市部で、都会的な恰好をした人がバスの目の前を平然と横断するという、
経済の急成長にモラルが追いついていない感じが集約されたお気に入りの1枚。(友人撮影)

皆あまりに平然と道路を横断するので、こちらもついつい…。
1日滞在する度にモラルハザードが伝染する危険な街だ。

危険教材
幼児向け絵本にも平然と兵器が並んでいて危険。
内容は駆逐艦、軽巡、重巡、戦艦、空母…と幼児向けのくせに妙に細かい分類、
戦闘機、戦車、そして最後のページは核爆弾。

客引きも危険過ぎる。流石は中国。

裏通り
華やかな商店街から少し外れると、とたんに怪しい雰囲気に。
チャイニーズマフィアが出そうだ。

経済成長
近代的な高層マンションと、古い家屋が共存するちぐはぐな町並み。
中国の今を感じる一枚。

市場
腹ごなしの町歩きを終え、本日第2の目的地、黄沙水産交易市場へ。
ここが今回の旅の山場である。

本当は「広州新源蛇鳥禽蓄綜合市場」という、犬や猫、イモリや孔雀といった
幅広い動物が食用売買されているという恐るべき市場を視察したかったんだけど、
前日ホテルで調べた情報によると、SARS流行の折にその発生源と目されてお取り潰しになったようで…。
中国のwifiからだと関連情報にアクセスできないという怪しさがさらに興味を唆るけど
無いものは仕方ないので、その近くの市場に足を伸ばしてみた。

海の幸
採れたての海の幸がたんまり。
客引きの兄ちゃん達が凄い勢いでアピールしてくる。
どうやら2階がレストランになってて、ここで買ってそのまま食べられるようだ。
って、それはもう深センで経験済みだし、普通の魚はいらないよ。

沙虫
おおっ、気持ちわるい巨大ミミズだ!沙虫というらしい。これは是非食べたい。
食べたいけど怖いので、一人1匹ずつ3匹だけお願いする。
売り子のおばちゃん、怪訝な顔をして…うーん、どうやらタダでくれるらしい。
多分普通はバケツ一杯単位で売買するから、3匹なんかじゃ売りようがないのかな。
外国人へのサービスだろうか。好感度アップ。

ワニ
わ、ワニが死んでる!
ワニの肉なら何の抵抗もなく食べられそうで面白みに欠けるけど、
珍しいのでちょっとわけてもらう。

ワニ斬
最初から尻尾だけのくせに、切ると尻尾がブルンブルン痙攣した。怖い!
65元(約1000円)。高い気がするので試しに値引き交渉したけど、怖い感じで断られて断念。

さて、ミミズとワニが手に入ったけど、一巡してもこれ以外に珍しいものが見当たらない。
客引きの兄ちゃんに、虫とかを売ってる市場は無いかと筆談。(ノート中央部分。)

虫ほしい
物珍しいのか、周りにいた兄ちゃん達もたくさん集まってきて一緒に考えてくれた。好感度アップ。
一人の兄ちゃんが何かに気付いた様子で、路地裏のようなところに案内される。
ちょっと怖いけどついて行くと…

サソリ
蟲だ、ちっさいサソリの大群だ!
これ、全部生きて動いてます。気持ちわりー!

交渉
私「これこれ!下さい。ちょっとでいいんで。」
売り子「はい」

バケツでどばーっ。250g。多い、多すぎる。

私「ノーノー!Too much!」
売り子「はぁ?」

どばーっ、350g。

私「ノーノー!」

やばい、Yes,Noが通じない。これは難儀だぞ。
身振り手振りでなんとか伝えて、無事少しだけゲット。
そして40元(約640円)を請求される。
あの…計量器の表示と違うんですけど、おかしくないっすか…
なんて訴える気力はもはやなく、40元を手渡しミッションクリア。
好感度ダウン。

食材も集まったところで、これを持ってレストランへ。
入り口で食材を見せて、調理してくれるか聞いたら客席へ通される。

客席についたはいいが、食材を渡すとなにやら揉め出すスタッフ。
ウェイトレスさんが3,4人やってきて、何やら聞いてくるけど…うーん、さっぱりわからん!
紙に書いてもらって翻訳サイトに入力し直すという最終手段も、
読めない漢字が出てくるとどうしようもなく、両者お手上げ。

最終的に「朋友(友達)呼んでこい」と言われたことだけは理解できた。
中国人ガイド無しでは無謀な挑戦だったか…。ごめんなさいを言って、お店を後にする。

しかしこのままでは生き物の死骸を持って歩く怪しい外国人になってしまう。次のお店へ。

今度は何故かスムーズに進む。
ただ一点、沙虫について何か問題があるようだ。どうやら捌いた状態で持ってこないといけないらしい。
市場でやってもらえるということで、友人二人が出撃。
私は疲れ果てたので、席取りを兼ねてお茶を飲みながら結果待ち…

かわいそうな沙虫


しばらく待って、やっと友人達が帰ってきた。これが内蔵を除去した沙虫だ!
聞く所によると、どこでお願いしても断られてたらい回しにされていたとか。
その時の筆談ログから知ってる漢字だけ翻訳ソフトに入力し類推すると、
これをどこで買ったのか、もしくはどこで食べるのか、といったことを聞かれていた様子。
捌いたらすぐ鮮度が落ちるのかな、毒があったらどうしよう…
などと言っているうちに、ついに念願の料理が登場。

サソリ
サソリの丸揚げ

見た目のインパクト大。
意を決して食べてみると…こりゃ、小海老と同じ味ですな。
酒のツマミにスナック感覚で食べられそう。楽勝です。

ワニ
ワニのカレー煮

何故かカレー味。生姜もたっぷり。多分、臭みが強いのかな。
表皮が厚く硬く、骨も多くて食べる所が少ない。
ワニには申し訳ないけど、敢えて食うほどのものじゃないなあ。

沙虫
沙虫の…サラダ的なもの

白いブニョブニョが沙虫。見た目の怖さが無くなって、これなら全然余裕。
味は…ネギのようなシャキシャキした食感、ほのかな甘味、これは…美味いぞ!
内蔵を抜くとかなり量が減ってしまったので、もっと買っておけばよかったと後悔。

ということで、MVPは沙虫に決定。
沙虫…また食べてみたいんだけど、検索しても中国のサイトしか出てこないし
日本名はないのかな。ユムシとは別物みたいだし…。

珠江ビール
最後に、美味しかった珠江ビール。
中国を代表する青島ビールも飲みやすいけど、こちらも甘みがあってなかなか。
日本のビールが苦手な私もイケました。

食事中にスコールが降ったので、止むまで暫く待ってから市場を脱出。
一切言葉の通じない地域ではハードルの高いミッションだったが、案外なんとかなるもんだ。
意外といっては失礼だけど、市場の人たちも皆親切だった。
中国ワースト2位の広州も捨てたもんじゃない。

市場Check! 黄沙水産交易市場

 

ずばり、普通の市場。

ガイドブックには載っていない。

採れたての食材をその場で調理して
食べさせてくれる。

英語はまず通じない。
現地ガイドをつけるか
最低でも下調べをしていこう。
ソロプレイは少々無謀だ。

 

 

 

 

この後は犬の鍋が食べられるという「陽光香肉美食家」に行く予定だったけど
ちょっと時間が押したし、腹も一杯になったのでスルーすることに。無念…。
あとゲンゴロウが広州名物だと聞いたのでそれも食べてみたかったなあ。

[後編に続く]


次回予告

あやしいフィギュア
水産市場を抜けた一行を待っていたのは、怪しげな玩具卸売市場だった。
本物?偽物?中国の闇が牙を剥く!

一部写真提供:友人K,友人U

■前編はこちら■

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