■ 香港-広州旅行 前編


※今回の更新は特別編です。久々の旅行レポートをお楽しみ下さい。

香港-広州旅行レポ 前編

2014.03.07~10

以前ドイツに行った仲間と、5年ぶりに海外に行ってきました。
私個人の海外旅行も5年ぶり。
協議の結果、目的地は中国広東省広州に決定。
どちらかというと中国奥地に行きたかったけど、飛行機の移動時間が大幅に増えるので断念。

旅の目的は、食在広州(食は広州にあり)といわれるほどの広州料理、
急成長を遂げた中国第3の都市の様子と、そこに潜む影(?)。
旧跡(寺院仏閣)はそれに纏わる歴史を知らないと全然面白くないのでガン無視で。

格安航空券が取れず、広州直行便がかなり高かったので
香港を発着地とし、途中にある経済都市深センを含めて見学することに。

旅行プランは、
1日目 香港空港着→深セン泊
2日目 深セン観光→広州泊
3日目 広州観光→香港泊
4日目 香港観光→香港空港発。

なんとこれ以外の具体的な観光プランは何も無し。
広東語はもちろん北京語も全く話せないテキトーな中国旅行、果たして。

経由駅、観光ポイントなどはこちらをチェック!

1日目 香港-深セン 2014.03.07

朝6時に家を出発、8時に成田着、9時半くらいの便で成田発。
成田は遠い。

マウントフジ


さらば日本。

kousyu002


15時30分頃、香港国際空港に到着。
まずは香港ドルを入手。
日本国内のレートだと1.5万円で960HK$だったけど、現地レートだと1050HK$くらいでした。
基本的に両替は現地でするほうがお得な模様。

友人二人はそれぞれ大阪と福岡から来る為、香港で現地集合。
一時間ほど空港内で待機し、まずは一人と合流。
もうひとりは3時間後くらいなので、その間にエアポートエクスプレスで香港駅(香港島)へ。

kousyu003

香港駅周辺。
なんか思ってるのと違う…

どうやら駅を出る方向を間違えたようで、
暫く彷徨って楽しげな商店街に到着。

kousyu004


小腹がすいたのでラーメンを食べる。記念すべき中国一食目。
現地の家族連れが多く入ってる店だったので期待したものの
サッポロ塩ラーメンにお湯を入れすぎて薄くなったような味だった。要は、マズい。
麺も乾麺を戻したような縮れ具合だし、これ多分サッポロ塩ラーメンやで。

残りの仲間との合流場所は
本島側にある香港の有名ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」前と決めていたので、
少し早めに香港島を去る。
実質香港島で何もしなかったけど、今回の目的地はここではない。
香港島なんか、2万円くらいの適当なツアーに参加すればええんや!

香港駅からエアポートエクスプレスで1駅の九龍駅へ。

 

六本木Check! 九龍駅の高層ビル群

 

九龍駅から地上に出ると、
周囲360度を超高層ビルに
囲まれた不思議な広場に出る。
その威圧感は圧倒的。
北側に横一列に6本くらい並ぶ
ビル郡が特徴的で、六本木と命名。
よく見ると5本だった。
周囲には完全な車道しか無く、
徒歩でこのエリアから
脱出するのは多分不可能。
恐るべき陸の孤島である。

 

何故かこのビル群の中に目的のホテルがあると勘違いしており、暫く彷徨った後
警備員さんにペニンシュラホテルはどこか英語で聞くと、
釈然としない感じで近くの一番高いビルを指し示される。(Google mapで左下のビル。)

凄いビル


行って見ると1階にゴールドマン・サックスが入ってる全然関係ないビルだった。適当な事言いやがって。

仕方ないのでそこからタクシーに乗り込む。
「ペニンシュラホテル」と言っても全然通じず、英語も全く通じず、
仕舞いにはドアを開けられ「帰れ帰れ!」とキレられる始末。怖い。

このタクシーは諦めて次のタクシーへ。

地図を用意したら流石に分かってくれたらしく、無事目的地に到着。
仲間と奇跡的合流を果たし、そのまま地下鉄で紅ハム駅から羅湖駅へ。
香港タクシーは初乗り22HK$(約300円)。東京も見習って欲しい。

羅湖駅で下車、ここで香港からの出国手続きと中国への入国手続を済ませる。
もう香港も中国領なのに、面倒なことだなあ。
現地人の出入国ゲートは結構混雑するけど、外国人ゲートは比較的空いていて
思ったよりも早く手続き完了。30分かからないくらいかな。
念願の中国元も入手。

羅湖駅深セン

羅湖駅(中国側)と深セン駅。目と鼻の先だ。

圧倒的にきらびやかな香港の街から一変、なんだか薄暗く怪しい雰囲気に。一気に中国感が増す。
堂々と道端に賭場を広げて賭けトランプに興じる大人達、うろつく公安。
まずは中国の地図を求めて、道中で見つけた本屋へ。

地図は仲間に任せて本屋の中をウロウロしていると、
萌え系イラストの教本をいくつか発見。

こなた つがみん

この、どこかで見たようなキャラクター…
私の見たかった中国がここにある!

乙女?

なんだか乙女系っぽい本(?)も充実。

フェリシティホテル

本日の宿は、深セン駅前「ベストウエスタン深センフェリシティホテル (深セン富臨大酒店)」
3名1室一人約3500円。流石中国、見た目は結構豪華なホテルなのに恐ろしく安い。

既にクレジットカードで決済済みだったのに、
デポジットとして1000元(約16500円)を徴収される。
チェックアウト時に返してくれるとはいえ、
宿泊費より高い金額を取られて変な気分。

とりあえず一休みして、ホテルの無料Wi-Fiからネットで情報収集。
…が、国境付近のせいか電波が恐ろしく不安定なうえ、
twitterやFacebook、その他幾つかのサイトにアクセス出来ない!
これが中国の情報規制…恐ろしい国やでぇ…。
仕方なく日本のキャリアの回線を使用。一日3000円弱の通信費で使い放題。

もう現地時間で夜10時近いが、夕飯がまだだったので
ホテルマンにオススメの食事スポットを聞いてタクシーで向かう。

海鮮料理店街

晒布駅近辺、なんだか楽しそうな歓楽街に到着。ずらーっと並ぶ海鮮料理店。
タクシーから降りた途端、物乞いに2,30mくらい追いかけられる。しつこい。

海鮮祭り

店の前で生きてる海産物を選んで、その場で調理してもらうシステムみたい。
これは美味しそう。

気持ち悪い貝や海老、蟹、よくわからない魚をどんどん選ぶ。
なんか難しそうだったけど、観光客慣れしているのか
なんとなく英語も伝わって意外とスムーズ。
希望の調理法まで聞かれてちょっと困った。

不気味な貝

この不気味な貝はメジャーな食材なようで、
中国のこのタイプの海鮮料理屋では必ず見かけた。
そういえば沖縄でも見たような気がする。

不気味な貝持つマン

これが

美しい貝

こうじゃ。

アワビのような食感でなかなか美味。

試合終了

ひと通り食べ散らかす。ごちそうさまでした。
3人で合計800元(約13000円)くらい。思ったより高かった。

ところで中華料理といえば麻婆豆腐、青椒肉絲、回鍋肉…
これらのメジャー料理はだいたい四川料理。
広東料理は薄味の海鮮料理と飲茶が中心だそうだ。
広州に来て麻婆豆腐を食べるのは北海道で沖縄料理を食べるようなもんなので
この旅行中は極力広東料理にこだわりたいところである。
…でも個人的には四川料理のほうが好きだな。

とっくに日付が変わったけど、腹ごなしに周辺をブラブラ。

湖貝新村

「湖貝新村」

なんか無駄な派手な門を見つけたけど、その先が怪しい雰囲気だったのでスルー。
帰国後に調べたところによると、結構ダメな感じの風俗街だったみたい。こわー。
ホテルマン、なんちゅうとこを紹介するんや。食事ってそういうことやないねん。

疲れ果ててホテルへ戻り、翌日の作戦会議をした後、就寝。

2日目 深セン-香港 2014.03.08

霧の街 深セン

朝、ホテルからの景色。
なんだか全体的に濃い霧が…こ、これが噂のPM2.5!!

何故かデポジットを返してくれないというトラブルがあったものの
なんとか解決して10時頃チェックアウト。

暫く深センを観光――といっても、一応用意したガイドブックを見ても
ここに大した観光スポットはなさそう。
一応西のほうに「世界の窓」などのテーマパークがあるけど、
世界中の観光スポットのミニチュアをわざわざ中国で見るのも馬鹿らしいし
郊外まで行くヒマもないので総スルー。

せめてもと町中にあるランドマーク的ビル「地王大廈」へ。
地上300mの階がちょっとした展示&展望台になっているらしい。

地王大廈

なんと、頂上が見えないほどの高さ。
これはさぞかし素晴らしい眺望だろう。敢えて登るぞ。80元(約1300円)だ!

PM2.5

う~ん、PM2.5がよく見えるぞ!
(し、知ってたし!)

展示コーナーには、中国の最新兵器が。
先行者から14年、これが技術革新だ。

暫く街中をブラつき、適当にいかにもファミレスっぽい店へ。(場所不明)

ファミレス?

お客様向けの料理店ばかりでなく、
地元の一般的な味も知らねばなるまい。

よくわからない料理

適当に頼んだけど、これはなんとなく四川料理っぽいぞ。うーむ。味は普通。

腹も膨れたところで、いよいよ深センを離れ広州へ。
深セン駅から广深線に1時間半ほど揺られ、まずは広州東駅に到着。

地下鉄に乗り換え広州駅(地下鉄広州火車駅)を目指す。

地下鉄コイン

地下鉄で切符を買うとこのコインが出てくる。
当然改札にコインを投入するものと思いきや、Suicaと同じようにコインをタッチ。
投入するのは下車時。見た目に反してハイテクである。

改札

意外なことに、香港も中国も乗車システムは日本と同等かそれ以上で、
上記のコインのように、使い切りの切符にもすべて非接触型ICが採用されており
駅のホームも線路側が完全にガラス張りで人身事故の余地なし。
中国に関しては我々が利用した地域だけかもしれないけど…。

そうこうしているうちに地下鉄広州火車駅に到着。地上を目指す。

ハイテクな駅から一転、連絡通路の両側に物乞いがずらりと並ぶ。
それも身体の一部を欠損した人や、赤ん坊連れの人ばかり。ショッキングな光景だ。
この人達がそうかは知らないが、物乞いをする為に身体を切断したり、
赤ん坊をレンタルする商売もあるというのはよく聞く話。
経済成長の光と影を見た気がする。

広州駅

広州駅前に到着。ものすごい人の数だ。
PM2.5はますます濃度を増し(広州は軽度~中度汚染地域)、
駅前には数十メートル間隔で公安の詰め所、パトカー、警察官が立ち並ぶ。
赤と青が交互に点滅する公安のライトが至る所で光り、
無数の客引きがカエルのような声を上げ続ける。なんという世紀末感。

これだけのPM2.5濃度にもかかわらず、マスクをつけた人をまるで見かけない。
またしても情報規制の恐ろしさを目の当たりにする。

駅のすぐ横にある「バイユンシティホテル(白云城市酒店)」に到着。
内装は全くもって普通のビジネスホテル、一人2700円。
ただしホテルの入り口は常に3,4人の客引きに見張られている。
よりによって一番危険な香りのする地域で安宿を取ってしまった。
デポジット500元(約8000円)を支払い、チェックイン。

バイユンシティホテル

テレビかと思いきや何故かパソコン(windowsXP)。
しかしネットに繋がらない役にたたず。

暫く休憩した後、荷物を置いて駅前のタクシー乗り場から夕食へ。
いよいよ広州観光の始まりだ。

■中編へ続く■


[次回予告]

サソリフライ

ヌルい移動旅行を耐え、ついに広州に辿り着いた我々の前にディープチャイナが牙を剥く!
難航するコミュニケーション、押し寄せる中国茶!一行の運命や如何に!?

※Web拍手レスは次回の通常更新時に掲載します。

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